こんにちは!気がつけば6月に入り、ここ1週間ほどブログの更新が空いてしまいました。
実は、新しい学校での仕事が始まって、無事に1か月目が終了したところです。毎日、決められたカリキュラムに従って日本語を教えているのですが……正直な感想を言うと、想像以上にハードスケジュール!教師である僕自身がそう感じるくらいなので、毎日新しい言葉や表現、大量の動詞を学ぶ生徒たちにとっても、かなり大変な1か月だったのではないかと思います。
原形から「て形」「た形」への変化を当たり前のようにこなし、20〜30語の動詞を覚えたら、すぐにテスト。そんな息つく暇もない日々のなかで、文化の違いや教育の難しさに直面する出来事もありました。
漢字テストの涙と、生徒たちの「底力」
いちばん驚いたのは、タイ人の先生のスピード感です。 新しい漢字を11語教えたと思ったら、なんと次の授業ではもう「漢字を書く」テスト!
僕が採点を担当したのですが、線が多かったり少なかったり、バランスが悪かったりと、なかなか「〇」をつけられない解答が並んでいました。どうしても基準通りに厳しく採点せざるを得なかったのですが……ある生徒が点数を見て泣いてしまったのです。 しかも、その日からその生徒は僕と目を合わせてくれません。どうやら嫌われてしまったようです(苦笑)。
タイの学習者にとって、漢字はかなりハードルが高いはず。いきなり11語を書けるようにという指示は、本当にきつかったと思います。でも、この学校の生徒たちの素晴らしいところは、そこで腐らずについてくるところ。ちゃんと練習して準備し、一生懸命テストに挑む姿勢には、本当に頭が下がります。
2時間の熱戦!敬語ロールプレイテスト
僕がメインで担当した科目でもテストを行いました。テーマは「敬語を使ったロールプレイ」。 お客様を日本語で美しくおもてなしできるかを測るテストです。
1人2分以内、全34人を続けて採点したので丸2時間かかりました。生徒たちには1週間以上の準備期間を与えましたが、初めての敬語だし、どこまでできるか少し不安もありました。 ところが蓋を開けてみれば、なんと半数以上の生徒がフレーズをすべて暗記し、見事におもてなしを実践できていたのです! 全くできない生徒は1人もいませんでした。これには本当に感動しました。
ひらがなクラスでの確信と、これからの大勝負
そして、高校1年生のビギナークラス。 この1か月間、「1日5文字」を目標に、ひらがなをすべて教えきりました。
先日、5連休があったので「オリジナルのひらがな表を作ってくること」という課題を出したのですが、なんと全員が期限内に提出! 誰一人として減点なしという素晴らしい結果でした。
そこで、来週「ひらがなの読みのテスト」を行うと告知しました。 僕がランダムに引いた10枚のカードを読んでもらうテストです。今回は「読めればOK」としますが、3問以上間違えた場合はもう一度勉強し直しに。ここでひらがなが読めないと、この先の学習についていくのが難しくなるからです。
その代わり、今回も1週間の準備期間を設けました。「友達とクイズを出し合ってもいいし、放課後に職員室へ来て、先生とかるたゲームをしながら覚えてもいいよ」と伝えています。
実はこのクラスには、いつもスマホを触っていてひらがなを書こうとしない、特に心配な生徒が2人いました。 その2人が、なんと職員室にやってきたのです。
さっそく一緒に「ひらがなかるた」をやってみると、2人とも負けず嫌いな一面に火がついたのか、カードが取れないと本当に悔しそうな表情を見せました。少しずつカードの量を増やしていくと、比例して取れるカードも増えていきます。
その姿を見て、僕は確信しました。 「この2人なら、絶対にひらがなをマスターできる。来週のテストも合格できる!」と。
誰一人、脱落させない
今がきっと、これからの日本語学習を左右するとても大事な時期です。 ここで誰一人脱落することなく、みんなでひらがなを突破できれば、この先の勉強もきっと楽しくなるはず。
授業が詰まっていて僕の体はあちこち悲鳴をあげていますが(笑)、マッサージなどでしっかり体のケアをしつつ、毎日質の高い授業を届けていきたいと思います。
来週のテスト、みんなで合格目指して頑張ろうね!


