最近、僕の朝のルーティンが戻ってきました。 朝6時半。敷地内にあるため池に糸を垂らす――。
実は、精神的に疲れ切っていた時期は、朝から外に出ることすら高いハードルでした。でも今は、自然に足が池に向かいます。この「朝釣りができる」という事実こそが、僕の心が回復してきた何よりのサイン。調子が上向いてきたようです。
久しぶりの大物!アドレナリン全開の格闘
最近は小さな魚ばかりだったのですが、今朝は違いました。 ググッという確かな手応え。慎重に引き寄せると、久しぶりに良型の**プラーニン(ティラピア)**が姿を現しました!
やっぱり大物が釣れると、脳内にアドレナリンがドバドバ出ますね。 あまりに食いつきが良く、針が喉の奥まで入ってしまいました。あいにく針抜きを別の上着に忘れてしまったため、指を突っ込んで格闘。なんとか針を外し、興奮冷めやらぬままクーラーボックスへ。
「今日こそ、あの店で料理してもらおう!」
タイの「優しさ」と「不殺生」の壁
意気揚々と、いつものタイ食堂へ魚を持ち込みました。 以前、小さい魚を持ち込んだ時は「食べるところがないよ」と断られたのですが、今日の大物なら文句なしのはず。
ところが、店主から返ってきたのは予想外の言葉でした。 「命あるものを、この手で殺すことはできないわ」
そう、タイの多くの人々にとって、徳を積む(タムブン)文化の中で「生きたままの殺生」は避けるべき行為。スーパーで売られている食材は調理しても、生きた魚を捌くのはまた別の話なのです。タイに住んでいても、こうした文化の根っこに触れるとハッとさせられます。
「いただきます」の重みと、プロの技
一度自宅に戻り、自分で下処理をすることにしました。 さっきまで動いていた命。感謝を込めて鱗を落とし、内臓を取り、きれいに洗って塩で締めます。「命をいただく」という重みを手に感じながらの作業です。
下処理を終えた状態で再び店へ持っていくと、今度は快く引き受けてくれました!
出てきたのは、見事な黄金色に揚げられたプラーニン! プロの火加減でカリカリに揚げられた魚に、特製のタレ。さらに、ご飯の上には目玉焼きを2つトッピングしてもらう贅沢仕様です。
「格別だ……。」
自分で釣った魚というだけでも特別ですが、それをプロの手で仕上げてもらう味は、どんな高級料理にも勝るご馳走でした。
新しい一歩を楽しめた一日
さすがに毎回持ち込むとシェフに煙たがられそうなので(笑)、これは「特別に大きなのが釣れた時」だけの密かな楽しみにしようと思います。
自分の体調の変化を実感し、タイの文化を学び、命の恵みをプロの味で堪能する。 今日は、また一つ新しい経験ができた、とても良い一日でした。
さて、明日の釣果はどうなるでしょうか?








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