おはようございます。
水曜日です。
新学期が少しずつ始まっています。
新高校一年生のオリエンテーションに参加させてもらい、
自己紹介をしました。
「一言お願いします。」と言われ、
たわいのないことをタイ語で話してみましたが、
結構緊張してしまいました。
大勢の人前で話すのときは、いつもと同じというわけにはいきませんね。
そして校長先生の挨拶を聞きます。
校長先生は、こういう節々の機会で毎回挨拶をしなくてはいけないので、
大変ですね。
しょーもない話でグダグダになる校長先生もこの世の中にはいるのだろうか?
その校長先生ですが、その挨拶の中で僕のことをちょくちょく話題に出してくれます。
「本物の日本人講師がわが校に来てくれました。」
といった感じで。
名前を出していただけると嬉しいものです。
頑張りましょう。
さて今日の僕の出番は午後からです。
日本語クラスを選んでくれた新一年生に日本語の導入授業をします。
一時間ほど時間があるそうです。
僕が用意した導入授業は、
「書く」
です。
いきなり文字を書かせます!
目的はタイ人生徒に文字(特に漢字)の苦手意識を持たせないことです。
できることなら好きになってもらいたい。
だから僕が今まで生きてきて、多くの日本の文化から学んできたことを新一年生に伝承してみようと思います。
うまくいくかもしれないし、うまくいかずに静寂が流れるかもしれません。
一部の生徒には受けて、大半の生徒はポカーンとしているかもしれません。
でもそんなことやってみなくてはわかりません。
準備はそこそこで、現場の教室に飛び込んだらやるしかないのです。
会社で通訳をしていた時より、もしかしたら負荷は上がっているのかもしれません。
いままでは大きな鍋の中で、多くの食材とともにかき混ぜられている一つの野菜か肉に過ぎなかったかもしれません。
ただ身を流れに任せていれば時間は流れていったのです。
でも学校の教室の先生は、例えるならその大鍋をかき混ぜる調理人です。
調理人である僕が混ぜなければ、食材は混ざらず、具材は偏り、おいしい料理にはならないはずです。
誰かが棒か何かでなぜ始めなければ、何も始まらないのです。
だから今日の午後、僕は新一年生のクラス、30人ほどの生徒たちをまずはかき混ぜてみようと思います。
食材たちはうまく混ざってくれるでしょうか?
まだ固くてうまくかき混ぜられないでしょうか?
まずはゆっくり低温でリラックスして様子をみながらがいいでしょうか?
食材が柔らかくなってきたら、あとは楽に混ぜれるでしょうか?
新しいクラスに行くときはドキドキが止まりません。
きっと生徒たちも多少はドキドキしていることでしょう。
お互いのドキドキが少しでもいい気分になり、楽しめるようになれば今日の授業は成功としていいでしょう。
午後
新一年生の導入授業を終えました。
幸いにも二年生に上がった3名の先輩たちがヘルプで来てくれていたので、
かなり助けられました。
いなかったらけっこう滑り倒していたかもしれません。
前半の30分は、タイ人の女性教師が「日本語の挨拶」について軽やかに説明をしていきました。
僕は、「日本語の発音をお願いします。」と言われたら大きな声で発音をするという役割をしました。
生徒たちは集中して聞いているように見えました。
生徒たちはすでに基本的な日本語のフレーズは知っているようで、
「いってらっしゃい。」「おかえり」
「いただきます。」「ごちそうさま。」
などの言葉もアニメや漫画から覚えているようでした。
日本のアニメの普及はかなりすごい影響を及ぼしていますね。
そして突然その女性教師から
「先生、お願いします!」
とふられました。
てっきり後半の一時間を任されるのかと思っていたのでちょっとびっくりしましたが、
すぐに「日本語の書き方」についての授業に入りました。
文字を書く時のコツと大切なことをまず伝えたかったのです。
「文字を書く時の姿勢」
「止め、払い、ハネ」
これだけを伝えいざ文字を書く!
お手本をホワイトボードに太字のペンで書く。
生徒たちはそれを見て用紙に書く。
みんな教えた通りに書いてくれる。
思っていたより上手に書けている。
センスを感じる生徒も数名いた。
手ごたえありです。
そして本番の「漢字」
僕のしこんだネタは「TIMの人文字」です。
漢字を書き、最後に「これを体で表現するとこうです。」
と生徒たちの前でやります。
反応はほとんど感じれない。
予想はしていたし、ひるむわけにはいかない。
続ける。
一人の生徒を指名し前に来て漢字を書いてもらう。
そして最後に体で表現してもらう。
ちょっと笑顔と歓声がでてきた。
二文字目に入る。
ちょっと調子が上がって来たように感じる。
三文字目。
仕込んでおいた先輩たちの手助けを受けてコンビ芸で漢字文字を作る。
これが効果が大きい。
先輩が参加している。
それを見る後輩たち。
小さな流れが生まれる。
まだまだ小さな流れですが、0は1になったようだ。
生徒の様子を見ながら、予定していた10文字は断念し、7文字にとどめて今日は締めました。
時間にして40分から50分くらいだったかと思います。
今日の目的は達成できたとします。
そして今日はタイ人の他の日本語教師の授業スタイルを見ることができました。
普段は滅多に見ることができません。
1時間の授業でも2時間の授業でもずっと休むことなく話し続けれそうな勢いがありました。
僕にはできない芸当です。
そりゃ生徒たちも僕の授業より聞いていて楽しいでしょう。
ちょっと納得しました。
そして他の先生たちはやはりプロです。
今までやってきた積み重ねてきた厚みが違います。
僕はまだたかだか一年の経験です。
頑張りましょう。
さあ今日から新しい学期の始まりです。
自分にできる学校生活をデザインし創っていきたいと思います。
それでは、再びバンコクへの旅へ行ってきます。
水曜日です。
新学期が少しずつ始まっています。
新高校一年生のオリエンテーションに参加させてもらい、
自己紹介をしました。
「一言お願いします。」と言われ、
たわいのないことをタイ語で話してみましたが、
結構緊張してしまいました。
大勢の人前で話すのときは、いつもと同じというわけにはいきませんね。
そして校長先生の挨拶を聞きます。
校長先生は、こういう節々の機会で毎回挨拶をしなくてはいけないので、
大変ですね。
しょーもない話でグダグダになる校長先生もこの世の中にはいるのだろうか?
その校長先生ですが、その挨拶の中で僕のことをちょくちょく話題に出してくれます。
「本物の日本人講師がわが校に来てくれました。」
といった感じで。
名前を出していただけると嬉しいものです。
頑張りましょう。
さて今日の僕の出番は午後からです。
日本語クラスを選んでくれた新一年生に日本語の導入授業をします。
一時間ほど時間があるそうです。
僕が用意した導入授業は、
「書く」
です。
いきなり文字を書かせます!
目的はタイ人生徒に文字(特に漢字)の苦手意識を持たせないことです。
できることなら好きになってもらいたい。
だから僕が今まで生きてきて、多くの日本の文化から学んできたことを新一年生に伝承してみようと思います。
うまくいくかもしれないし、うまくいかずに静寂が流れるかもしれません。
一部の生徒には受けて、大半の生徒はポカーンとしているかもしれません。
でもそんなことやってみなくてはわかりません。
準備はそこそこで、現場の教室に飛び込んだらやるしかないのです。
会社で通訳をしていた時より、もしかしたら負荷は上がっているのかもしれません。
いままでは大きな鍋の中で、多くの食材とともにかき混ぜられている一つの野菜か肉に過ぎなかったかもしれません。
ただ身を流れに任せていれば時間は流れていったのです。
でも学校の教室の先生は、例えるならその大鍋をかき混ぜる調理人です。
調理人である僕が混ぜなければ、食材は混ざらず、具材は偏り、おいしい料理にはならないはずです。
誰かが棒か何かでなぜ始めなければ、何も始まらないのです。
だから今日の午後、僕は新一年生のクラス、30人ほどの生徒たちをまずはかき混ぜてみようと思います。
食材たちはうまく混ざってくれるでしょうか?
まだ固くてうまくかき混ぜられないでしょうか?
まずはゆっくり低温でリラックスして様子をみながらがいいでしょうか?
食材が柔らかくなってきたら、あとは楽に混ぜれるでしょうか?
新しいクラスに行くときはドキドキが止まりません。
きっと生徒たちも多少はドキドキしていることでしょう。
お互いのドキドキが少しでもいい気分になり、楽しめるようになれば今日の授業は成功としていいでしょう。
午後
新一年生の導入授業を終えました。
幸いにも二年生に上がった3名の先輩たちがヘルプで来てくれていたので、
かなり助けられました。
いなかったらけっこう滑り倒していたかもしれません。
前半の30分は、タイ人の女性教師が「日本語の挨拶」について軽やかに説明をしていきました。
僕は、「日本語の発音をお願いします。」と言われたら大きな声で発音をするという役割をしました。
生徒たちは集中して聞いているように見えました。
生徒たちはすでに基本的な日本語のフレーズは知っているようで、
「いってらっしゃい。」「おかえり」
「いただきます。」「ごちそうさま。」
などの言葉もアニメや漫画から覚えているようでした。
日本のアニメの普及はかなりすごい影響を及ぼしていますね。
そして突然その女性教師から
「先生、お願いします!」
とふられました。
てっきり後半の一時間を任されるのかと思っていたのでちょっとびっくりしましたが、
すぐに「日本語の書き方」についての授業に入りました。
文字を書く時のコツと大切なことをまず伝えたかったのです。
「文字を書く時の姿勢」
「止め、払い、ハネ」
これだけを伝えいざ文字を書く!
お手本をホワイトボードに太字のペンで書く。
生徒たちはそれを見て用紙に書く。
みんな教えた通りに書いてくれる。
思っていたより上手に書けている。
センスを感じる生徒も数名いた。
手ごたえありです。
そして本番の「漢字」
僕のしこんだネタは「TIMの人文字」です。
漢字を書き、最後に「これを体で表現するとこうです。」
と生徒たちの前でやります。
反応はほとんど感じれない。
予想はしていたし、ひるむわけにはいかない。
続ける。
一人の生徒を指名し前に来て漢字を書いてもらう。
そして最後に体で表現してもらう。
ちょっと笑顔と歓声がでてきた。
二文字目に入る。
ちょっと調子が上がって来たように感じる。
三文字目。
仕込んでおいた先輩たちの手助けを受けてコンビ芸で漢字文字を作る。
これが効果が大きい。
先輩が参加している。
それを見る後輩たち。
小さな流れが生まれる。
まだまだ小さな流れですが、0は1になったようだ。
生徒の様子を見ながら、予定していた10文字は断念し、7文字にとどめて今日は締めました。
時間にして40分から50分くらいだったかと思います。
今日の目的は達成できたとします。
そして今日はタイ人の他の日本語教師の授業スタイルを見ることができました。
普段は滅多に見ることができません。
1時間の授業でも2時間の授業でもずっと休むことなく話し続けれそうな勢いがありました。
僕にはできない芸当です。
そりゃ生徒たちも僕の授業より聞いていて楽しいでしょう。
ちょっと納得しました。
そして他の先生たちはやはりプロです。
今までやってきた積み重ねてきた厚みが違います。
僕はまだたかだか一年の経験です。
頑張りましょう。
さあ今日から新しい学期の始まりです。
自分にできる学校生活をデザインし創っていきたいと思います。
それでは、再びバンコクへの旅へ行ってきます。
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